プロジェクトストーリーSTORY
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震災の教訓をもとに生まれた
スーパージオ1995年1月17日、わたしたちは阪神淡路大震災を目の当たりにしました。
メンバーの一人である一級建築士の極檀春彦(株式会社プラントツリース 一級建築士事務所)は耐震建築物の崩壊にショックを受け、その原因と解明に心血を注ぎました。そして、数多くの地震を乗り越えて未だ現存する五重塔や法隆寺などの古代建築物に採用されている「礎石」石場建て工法の中に、免震の原型ともいえる優れた地震対策のヒントがあることに気付きます。その後歴史をさかのぼり、関東大震災で崩壊しなかった建物を研究し「地下構造がある建物は倒壊しずらい」ことを学びました。建物荷重と排土重量が調和することで不同沈下を防ぐことができるという発見でした。
阪神淡路大震災からおよそ10年の年月をかけてしぶとく研究してきた極檀は、2005年、浮基礎工法を本格的に学ぶことを決心します。 -
3社の出会い
ちょうどその頃、宮崎県で工務店を経営していた一級建築士・猪野明彦(株式会社地耐協)と出会います。
ふたりは「今までにない地盤で家を建てよう」と意気投合し、極檀が開発したスーパージオ工法を用いた住宅建築を広め始めました。
2008年、スーパージオ工法は建築物・免震方法の特許を取得。その後、雨水貯留浸透槽用の部材を応用できないかと馬場克彦(日東商事株式会社)を訪ねました。当初は、目からうろこの発想すぎて困惑したものの、次第に極檀・猪野の減災にかける熱い想いや考え抜かれた画期的な技術に馬場は心を突き動かされます。
ついに3社が結束。日本初のスーパージオ工法が本格的に始動しました。 -
環境にやさしい部材・防災に
貢献する工法「環境にやさしい企業」をテーマに掲げる日東商事は、再資源化が難しいとされている一般家庭から排出される廃棄プラスチックを再利用し環境に配慮した部材を製造しています。そして、日本ではあまり実現されてこなかった伝統的建築技術と先進的な土木技術のタッグによってスーパージオ工法が生み出され、治水対策・地震対策・地盤補強・液状化対策など様々な防災に貢献できるようになりました。
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技術審査証明を取得済
スーパージオ工法は過去に類を見ない工法でしたので、最難関とされる審査機関のお墨付きを得るのは本当に本当に険しい道のりでしたが、2022年7月、日本建築センターの技術審査証明を取得することができました。
審査機関からの「お墨付き」をもらったスーパージオ工法は、新たなステージへ進み始めます。 -
プロジェクトスタート
たくさんのハードルを越えてきたわたしたちには、伝えたいことがたくさんあります。
これからはわたしたち3社と賛同企業様と共に、次世代、次々世代、ミライの世代に繋ぐための情報発信や啓蒙活動を進めてまいります。